椿井宮山塚古墳
つばいみややまづかこふん(Tsubai-miyayamazuka Kofun Tumulus)
【K-NR207】探訪日:2025/9.7
奈良県生駒郡平群町椿井1505
【MAP】
〔駐車場所〕
矢田丘陵より南西に延びる屋根の先端部分を利用して築造されており、平群で最も古く造られた古墳とされる。春日神社境内の西側にある。現在は少し削られて楕円形になっているが、直径約20m,高さ3mの右片袖型横穴式石室をもつ円墳で、羨道は幅1m,長さ0.5m、玄室は奥行4.1m,幅3m,高さは現状で3~3.5mを測る。石室は南に開口している。
石室は朝鮮半島の影響も考えられ、小さな石材をドーム状に積み上げており、天井石に相当するものがない。玄室の床面付近では四角ははっきりしているが、天井に近づくにつれて角が取れ、最上部では丸くなっている。 この石積み方式は北九州の初期の石室の特徴をもっており、近畿地方では珍しく、奈良県の指定史跡となっている。
出土遺物は不明(盗掘に遭っている)であるが、石室の形態により5世紀の後半頃の築造と考えられている。被葬者は不明。
なお、現在は地震の影響で石室の積みがゆるみ危険なため、入口の扉は施錠されている。
【史跡規模】 |
【指 定】奈良県指定史跡(1969年3月28日指定) 【国 宝】 【国重文】 |
関連時代 | 古墳時代:後期 |
---|---|
関連年号 | 5世紀後半~末頃 |
関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 |
---|---|---|---|---|---|
和 |
椿井宮山塚古墳(平群町ホームページより抜粋)