矢田川南部にある丘陵地帯に分布した弥生時代後期から奈良時代にかけての高地性集落遺跡である。6.4m×4.5mから7.1m×5.4m程度の竪穴住居跡が20軒ほど、土器や貯蔵用壺,高杯,甕,砥石,石鏃などとともに発見されている。尾張旭市内での最も古い遺跡であり、現在は長坂遺跡公園内に弥生時代の第18号竪穴住居跡1棟が埋め戻されて保存されている。第18号竪穴住居は集落の中心に位置していたことや出土品から集落の里長が住んでいたのではないかと考えられている。
　なお、集落跡の一部には、古墳時代(5世紀頃)になると白山1号墳が造られた。長坂遺跡公園内には移設された天狗岩古墳とともに保存されている。