日露戦争終戦の翌年となる1906(明治39)年3月、日露戦争(日清戦争も含む)に勝利した記念に建立されたレンガ造りの凱旋門である。幅3.2m,高さ3.6mで、石造柱脚の上に石柱が立ち上がり、欠円アーチを挟み込み、柱頭には鋸歯飾りがみられる。レンガの積み方はフランス積みという。上部の壁には石製扁額が嵌め込まれ、最上部には笠石が載り、錨と旭日旗が彫られている。柱脚の部分には、地元の出兵した軍人の氏名と、門建造に際して寄付を行った人の名が記されている。
　当時は全国で多くの凱旋門が設置されたが、現存するのはここと鹿児島県姶良市の山田の凱旋門の2ヶ所のみであり、国の有形文化財に指定されている。
　門をくぐった先は六所神社へと続いている(凱旋門の所有は六所神社)。