1575(天正3)年5月21日の設楽原の戦いにおいて、山本勘蔵信供は、当初、高坂昌澄らと共に長篠城監視隊として寒挟川沿いに布陣していたが、武田勝頼の指示により竹広の山形高地に転戦。しかし、武田軍の総崩れとともに、本多忠勝,榊原康政らの徳川軍の追撃をかわしつつ大海あたりまで退いたが、この地で渡辺半蔵守綱に討たれた。信供20才の若さであった。渡辺は織田信長の首実検を受けたのち、信供の首級を川路字寺ノ前(勝楽寺前)に埋め、戦後改めて埋葬したとされる(川路地区の山本信供墓所)。なお、勝楽寺前で討たれたという説もある。
　また、黒田地区にも子孫の方が父勘助晴幸と並べて建てた山本信供墓所がある。