烏土塚古墳
うどづかこふん(Udozuka Kofun Tumulus)
【K-NR211】探訪日:2025/11.22
奈良県生駒郡平群町春日丘1丁目6-4
【MAP】
〔駐車場所〕
![]()
信貴山東麓の平群谷において竜田川西岸の独立丘陵上に築造された前方後円墳である。墳丘長は60.5m、後円部直径35.3m,高さ6m、前方部幅31m,高さ約6mを測り、平群谷では最大規模になる。墳丘主軸を南北方向として前方部を北方向に向ける。墳丘外表で葺石は認められていないが、円筒埴輪列が確認されている。また墳丘周囲には周溝(幅約2m)が認められる。
埋葬施設は後円部における両袖式の横穴式石室で、巨石を用いて構築され、南方向に開口する。石室全長は14.2m、玄室長さ6m,奥幅2.8m,高さ4.3m、羨道長さ8.2m,入口幅1.6m,高さ2mを測る。石室は巨石を使用した奈良県内でも屈指の規模のもので、幅に比べて天井が非常に高い。石材は西方の平群石床神社付近のものとされる。奥壁・前壁は垂直に、側壁はやや持ち送って積むことで構築され、羨道下には暗渠の排水溝が設けられている。石室の構造としては越塚古墳(桜井市)と類似する。石室内では、玄室奥壁寄りに組合式家形石棺1基、羨道部に組合式石棺(家形石棺か)1基を据え、付近から多数の副葬品(鏡・ガラス製小玉・耳環・鉄刀・刀子・金銅製馬具・須恵器・土師器など)が検出された。
築造時期は、古墳時代後期の6世紀中葉頃と推定され、被葬者は明らかではないが、平群氏族長の墳墓とする説が挙げられている。
|
【史跡規模】
|
【指 定】国指定史跡(1971年7月30日指定) 【国 宝】 【国重文】 |
| 関連時代 | 古墳時代:後期 |
|---|---|
| 関連年号 | 6世紀中葉 |
| 関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 |
|---|---|---|---|---|---|
| 平郡氏 | HG01 |
![]()
事前に確認をしていなかったために石室を見ることができず、今回、石室についてはWikipediaより写真を転載させていただいた。
![]()

烏土塚古墳石室(Wikipediaより転載)