富雄丸山古墳

とみおまるやまこふん(Tomio-Maruyama Kofun Tumulus)

【K-NR212】探訪日:2025/11.22

【K-NR212】富雄丸山古墳 奈良県奈良市丸山1丁目1079-241

【MAP】

〔駐車場所〕

   奈良盆地北部における富雄川右岸(西側)に築造された円墳である。直径109mを測り、円墳としては全国で最大規模である。墳丘は3段築成で外表では葺石・埴輪片が検出されているほか、墳丘北東側には造出しを有する。埋葬施設は墳頂部と造出しの2ヶ所にあり、いずれも粘土槨で、内部には割竹形木棺(推定長6.9m弱)が据えられたと見られる。2022年度の第6次調査では、造出しの木棺を覆った粘土層から過去最大(全長285cm)の蛇行剣、その下層から今までに例を見ない盾形銅鏡が出土し、「古墳時代の工芸の最高傑作」と評価されている。出土品には、伝出土品として石製品,鍬形石,合子,管玉,銅製品や、同じく伝出土品として三角縁神獣鏡3面が知られるほか、発掘調査出土品として武器類,鉄製品類,巴形銅器,形象埴輪がある(伝出土品は国重要文化財)。
 被葬者は定かではないが、築造時期は古墳時代前期後半の4世紀後半頃と推定される。また、北東側には小古墳の丸山2号墳,丸山3号墳(6世紀後半の前方後円墳)も丸山古墳と合わせて現状保存されている。

【史跡規模】

【指 定】

【国 宝】

【国重文】大和富雄丸山古墳出土品 一括(1957年2月19日指定)

qqqqq(斧頭形石製品,刀子形石製品,鑿形石製品,鑓鉋形石製品,鍬形石,琴柱形石製品,
qqqqqq碧玉合子,碧玉管玉,有鉤釧形銅製品,銅板)

関連時代 古墳時代:前期
関連年号 4世紀後半
関連人物 系図 関連人物 系図 関連人物 系図


【K-NR212】富雄丸山古墳



【K-NR212】富雄丸山古墳


富雄丸山古墳の造出し部からの出土品(「なら旅ネット」及び「奈良しみんだより令和7年9月号」より転載編集)

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