半田山古墳群
はんだやまこふんぐん(Handayama Kofun Tumulus Group)
【K-SZ079】探訪日:2026/2.21
静岡県浜松市中央区半田山1丁目20
【MAP】
〔駐車場所〕
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三方原台地の縁辺部には総数500基を超える三方原古墳群が存在するとされるが、半田山古墳群はその中の一支群で、80基以上の古墳が築造されていた。これらは6世紀後半から7世紀後半に築造され、当時の有力な家族の墓と考えられている。現在は国立浜松医科大学の建設に伴い多くの古墳が調査され消滅したが、一部の古墳が構内に緑地として保存されている。
D16号墳は直径約10mの円墳で内部には横穴式石室が確認されている。周溝の存在も確認されたが、盗掘により石室内はかなり傷んでおり、側壁の石組みの一部と敷きつめられた床石が残されていた。埋葬品としては、完形の須恵器3点(広口壺1点・平瓶1点・坏蓋1点),琥珀のナツメ玉3点,ガラス小玉1点、そして鉄鏃が30点以上出土したが、1つの古墳からこれだけ多くの鉄鏃が発見される例は珍しい。古墳の築造時期は古墳時代後期の7世紀後半と考えられている。
D16号墳の近辺にはD8号墳,D9号墳があり、いずれも円墳である。
E9号墳では、墳丘は削平され駐車場となっていたが、以前から周溝または前溝の続きが検出されていたことから埋葬施設が遺存している可能性が高いとされ、調査が行われた(第12次調査)。結果、横穴式石室と墓道が確認され、築造時期はD16号墳より遡る6世紀末と推測されている。周溝を兼ねた墓道は、前庭部から大きく屈曲し、墳丘の東側を半周して北側の谷に向かって延びていた。東側は幅約2m,深さ約70㎝と立派な溝で、排水路としての役割を十分に果たしていたと考えられている。また、石室内からは側壁に使われた石,刀の鍔1点,水晶の切子玉1点,鉄鏃数点が出土し、墓道からも多くの土師器,須恵器が発見された。
光量子医学研究センターの南側には未調査のF2~F4,F9号墳が残されている。
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【史跡規模】
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【指 定】 【国 宝】 【国重文】 |
| 関連時代 | 古墳時代:後期 |
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| 関連年号 | 6世紀後半~7世紀後半 |
| 関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 |
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| 作 |
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半田山古墳群(浜松市文化振興財団『半田山D16・E9号墳』および浜松市生涯学習課『浜松市文化財情報Vol.16』より編集)