八釣･東山古墳群のマキト支群5基のうちのひとつで、小型の竪穴式石室をもつ古墳である。地域の農業基盤整備事業の事前調査により、ここから200ｍほど東の尾根の鞍部で発見されたものを移設した。３号墳の側にあった。
　発見時、墳丘の盛土は確認できず、地山を掘り込んで構築されていた。石室の大きさは長辺0.77m×短辺0.55ｍと、壁石含めてひじょうに小規模であり、棺台は15～30cmの扁平な石が中央北寄りと南寄りに並べられていた。副葬品は須恵器杯身2点のみ。石室の規模，形態からみて、7世紀前半築造の改葬墓であると考えられている。