築城年代は定かではないが、文明年間(1469～87年)にこの地にやってきた小笠原氏が江原氏を名乗り、城を築いたとされる。1560(永禄3)年の桶狭間の戦いでは4代･江原丹波守忠次は今川義元に属し戦死している。1563(永禄6)年からの三河一向一揆の際には5代･忠盛(孫三郎)は幡豆城主の小笠原広重と共に門徒側として松平軍と戦った(一揆後の去就は不明)。
　城跡は現在、個人宅に南北に土塁跡が残るのみで明確な遺構は残されていない。以前には西側には堀があったという。
　なお、東側にある妙喜寺は江原氏の菩提寺となっており、墓が残されている。