創建年代は定かではないが、1471(文明3)年に遠江国横地城主の横地秀綱が植田城を築いたときにはすでに存在していた。5世紀頃の古墳時代中期の前方後円墳の上に、応神天皇を祭神とする八幡社が建てられていた。横地一族は植田城主として村の発展に貢献されたとし、初代城主の横地秀綱と8代横地権蔵秀住が並祀されている。
　また、1580(天正8)年、信濃の小県郡から植田城にやって来ていた室賀久太夫が八幡社の修理造営を行ったという記録もある。室賀は後に尾張徳川家に仕官し名古屋城築城の際に初代御黒門御徒頭として、大坂夏の陣の際には御使番の筆頭となっている。