1214(建保2)年8月15日にこの地で没したとされる平七悪兵衛景清が開創し、その菩提寺でもある。｢水鑑景清大居士｣と刻まれた位牌が現存する。また、景清が隠棲先の屋敷(現･景清神社の辺り)で娘の安否と一門の供養を念じ、その読経満願の夜に夢に現れた観世音菩薩のお告げによる九十六文字の｢夢想口授の観音経｣の木板と、景清が半月かけて刻んだ観世音菩薩像が安置されている。このあたりの地名｢半月町｣はここに由来するという。常福寺の南にある生目八幡宮は景清の墓所といわれている。
　なお、景清は謎多き人物で、1185(元暦2)年の壇ノ浦の戦い後に捕られて、預けられた八田知家の邸(常陸国)で絶食して1196(建久7)年に果てたともいわれている。