築城年代は定かではないが、古くは加留美長勝が居城し、鎌倉時代には朝倉太郎大夫高清が在城したとも伝わる。
　康暦年間(1379～81年)頃からは稲葉七郎通高が在城し、のちに戦国時代に安藤守宗の居城となったとされるが、守宗は1571(元亀元)年、長島一向一揆征伐の際に石津郡太田にて氏家卜全(直元)と共に戦死した。
　具体的な城域についてははっきりしていないが、加留美長勝が勧請し鎮守とした軽海神社(旧･春日明神)から宗慶大塚古墳の間の辺りと考えられるが、現在は果樹園等となり遺構は残されていない。
　なお、軽海神社から室町時代の武家食器が出土したという。その軽海神社のすぐ西には軽海西城跡がある。