1575(天正3)年5月の長篠の戦いの際、一条信龍,土屋昌次,真田信綱,昌輝兄弟ら兵2,000人が陣を構えたところである(この戦いで土屋昌次,真田信綱,昌輝兄弟は戦死)。医王寺山本陣の南、大通寺山陣地の西に位置する。
　陣地跡に建つ長篠荏柄天神社は菅原道真を祭神とし、下総国木野崎城の一色氏が、一色氏発祥地に程近いこの地に移り、旧領地に勧請した荏柄天神社を移築したのだという。参道の石段123段の内、88段は下総国から運んだものといわれている。現在の社殿は1698(元禄11)年に建てられたもので市指定文化財となっている。