濁池城跡
にごりいけじょうあと(Nigoriike Castle Ruins)
【C-AC690】探訪日:2025/8.28
愛知県知多郡東浦町緒川字笠松
【MAP】
〔駐車場所〕
1360(正平15/延文5)年、土岐直氏が来襲した際に、小川正房は地頭屋敷を放棄して先祖八代の墳墓があった濁池の丘陵に砦を急造した。しかし、防戦空しく、小川雅兼,重勝,信成,信忠の4子とともに滅びたという。
源満政の流れを汲む小川重房が鎌倉時代に当地に地頭屋敷を築き、小川氏の時代が200年あまり続いたが、この戦いで信忠の後裔はその後の100年以上を各地に潜行することとなる。再びこの地に復したのは、水野貞守が緒川(古)城を築いた1475(文明7)年のことである。
城(砦)は緒川小学校の南、濁池の東に位置する小高い丘陵にあったとされるが、現在は神社,寺,住宅に変わり、遺構は残されていない。最高地には金毘羅社の祠跡がある。